WEBの入力欄の文字を一括変更する方法【Mac用】
WEB画面のテキスト入力エリアなどでテキストを編集する際に、置換の対象となる検索範囲を指定して、その中に含まれる特定のテキストを置換するツールを作ってみました。(Mac用です。)
ちなみにこれを作る前は、WEBブラウザのテキスト入力エリアのテキストの必要な部分を一旦エディタなどにコピーして、エディタの機能を使って一括で置換し、そのあとまたWEBブラウザの入力エリアに戻す、という面倒なことをやっていたため、これで大変便利になりました。

このツールは上図のような感じで使います。この例では、選択範囲(上図の青いエリア)の中にたくさん含まれる、20210928というテキストを別のテキストに一括で変更しようとしている場面です。
上図のようにまず置換を行う対象となる範囲の行を選択しておいて、右クリックして表示される「サービス」のメニューから「選択範囲の中でテキストを置換」を選ぶと、検索文字と置換文字を指定するウインドウが順に表示され、最後に置換結果の確認画面が表示されて、そこでOKボタンを押すと選択範囲が置き換わります。
以下はこの、「選択範囲の中でテキストを置換」という右クリックのメニューを作る方法です。
これにはMacのアプリケーションフォルダの中に標準で入っている、Automatorというプログラムを使って作ります。
Automatorを起動して、メニューバーの「ファイル」メニューから「新規」を選ぶと以下のように種類を選択するウインドウが開くので「クイックアクション」を選択して選択ボタンを押します。

次に下図の黄色い矢印のように左から、「ユーティリティ」を選択後、「AppleScriptを実行」をダブルクリックします。
そして「ワークフローが受け取る現在の項目」は「テキスト」に設定し、「選択されたテキストを出力で置き換える」にチェックを入れておきます。

以下の赤いテキストを全て選択してコピーし、上図のように、右側のテキスト入力エリアにペーストします。
-- 選択範囲の中でテキストを置換するon run {input, parameters}
activate
set selected_text to input as text
display dialog "検索する文字列を入力" default button 2 default answer ""
set textToFind to text returned of result
if textToFind is "" then return
display dialog "置換する文字列を入力" default button 2 default answer ""
set textToReplace to text returned of result
set selected_text_replaced to replaceText(selected_text, textToFind, textToReplace)
display dialog "選択範囲を以下の内容に変更します
" & selected_text_replaced
return selected_text_replaced
end run
on replaceText(theText, serchStr, replaceStr)
set tmp to AppleScript's text item delimiters
set AppleScript's text item delimiters to serchStr
set theList to every text item of theText
set AppleScript's text item delimiters to replaceStr
set theText to theList as string
set AppleScript's text item delimiters to tmp
return theText
end replaceText
ペースト後にテキスト入力エリアの上にあるハンマーの形のボタンを押すと、文法のチェックなどが行われてテキストが整います。
最後に、今作ったワークフローに「選択範囲の中でテキストを置換」という名前をつけて保存すると、自分のホームディレクトリにある「ライブラリ」の中の「Service」フォルダの中に保存されます。
あとはシステムレベルでの設定として、左上のアップルマークの「システム環境設定」の中にある「キーボード」を開いて以下のようにチェックマークを入れると、編集可能なテキストを選択して右クリックしたときにこのメニューが表示されるようになると思います。

ご自由に、また使いやすいように変更して頂いてお使い下さい。使用に際しては結果が正しく置換されていることを十分にご確認下さい。特に、予期しないテキストがたまたま検索対象になっていると、それも置換されてしまいますのでご注意下さい。(このツールに起因する損害等に対しては免責とさせて頂きます。)
誤りなどを発見されましたら修正しますので、コメント欄からお知らせ頂けるとありがたいです。