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2018年10月27日 (土)

洗濯機の排水トラップ 床下の排水カップまで外れてしまったら


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突然、洗濯機の排水口から下水の臭いがしだしたので、トラップを外して掃除しようとしたら、トラップが洗濯機の真下にあるのでトラップが外せなくて困りました。結局、洗濯機をかさ上げするための「かさ上げ台」を購入して洗濯機の下に置き、自由にアクセスできるスペースを作りました。かさ上げ台は1万円以上もして高価だと思って購入をためらっていましたが、Amazonで探したら手頃なかさ上げ台が見つかりました。
そしていざ、トラップを外してみたのですが… ここでとんでもないことをしでかしてしまいました。まず、トラップの一番上に付いていたフタは下の写真のような形をしています。

トラップのフタ

排水トラップの「フタ」

この形を見ると、2か所の突起に指をかけて反時計回りに回すものだと、普通は思いますよね? でも違うんです。この突起を絶対に回してはいけません。このフタは、突起をつまんで上に引っ張るだけでよかったのです… 狭い隙間に手を差し込んで作業する場合、そんなことを考える余裕もなく、経験的に、ついつい回してしまいました。
すると、このフタと噛み合っている一番外側のリングも回ってしまって、防水パンの下(裏)にある排水ダクトのカップが外れてしまうんです! 素人がこんなに簡単にやってはいけないことをしてしまう原因は、排水ダクトの取り付け方法が悪いのではなくて、悪いのは間違って操作しやすい、このフタの形です。建築時には下の図のように、排水カップとネジ式のリングで防水パンを挟み込むような構造になっていますが、このリングが外れてしまったのです。

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そのときはまだ事の重大さがわかっていませんでした。取り外した排水トラップの中の部品を洗ってから元通りにはめようとした時です。排水カップは床下に脱落してはいるものの手の届くところにあって、上のリングを床下の排水カップに当ててネジの溝どうしを合わせ、時計回りに回して接続すればいいだけなのですが、上の図のように、防水パンの大きな穴がその間に入るように接続しないといけません。何が問題かと言うと、例えば床下に小人さんがいてくれて、リングと排水カップを接続するまでの間、小人さんが床下で防水パンの裏に排水カップの位置合わせをしながら押し当てるようにして支えてくれていればいいのですが、そうもいかず、リングで固定しようにも排水カップが床下で宙ぶらりんなので何ともしようがないのです…
こうなると、妻と二人でも持ち上げられないような重い洗濯機(しかも狭いスペースに入っているので両側から持ち上げられない)を移動させてどける → 防水パンを床から外す → 防水パンの上と下からリングと排水カップを挟んで接続する → 防水パンを床に固定する → 重い洗濯機を元の位置に戻す、という方法しか思い浮かばずに途方に暮れた末に、仕方なく作業費が1万円以上かかることを覚悟して、マンションの管理会社に電話をしました。
マンションの管理会社は下請けの専門業者に連絡をしてくれて、専門業者からの見積もりの連絡待ちの状態だったのですが、その間に、ふと解決策を思いつきました。排水カップは下から支えるのではなく、排水カップの内側から支えればいいのです! つまり片手で排水カップを内側から支えて、もう片方の手でリングを回せばよいのです。そのためには、使い捨ての手袋などをして、リングに腕を通しながら、ヌルヌルの排水カップの中に手を通して、カップに空いた穴からダクトの方まで指先を入れてカップを防水パンの下に引き寄せておいて、もう片方の手でリングを排水カップにあてて回して固定すればよいのです。腕をリングに通しておくというのが、知恵の輪を解くような解決策です。

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そしてこのネジの溝を強く締めるためには… この部品の欠陥を逆手に取って、あの突起部に指をかけて、締まる方向に回せばよいのです。
なぜこの突起は、「ここに指をかけて回して下さい」というような形になっているのか、そして、もしも間違って回してしまったときに、なぜ空回りするような設計になっていなかったのか、というところが残念です。おそらく同様の苦情が殺到したのでしょうか、最近は下の写真のような形の改良型も販売されているようです。

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写真右の方は、上に引っ張れば外れることがすぐにわかります。直感的に操作方法がわかるデザインというのはとても大切です。

 

 

 

 

2018年10月23日 (火)

ヴェノーヴァは楽し♪


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20歳のころにモダンジャズの魅力にはまり、ずっとジャズを聴いてきました。最初はウイントン・ケリーなどの耳あたりのよいピアノトリオから始まり、そのうち金管楽器の音にも魅力を感じるようになりました。それは、大学時代によく聴かせてもらった軽音楽部のレベルが相当高かったことも起因していると思います。大学の軽音楽部をナメてはいけません。大学の文化祭などでビッグバンドの演奏を聴ける機会があれば是非聴きに行かれることをお勧めします。若い人たちが目の前で奏でるパワフルな金管の大音量の和音の魅力はライブでしか味わうことができません。ときにはプロの楽団も及ばないと感じるくらいの若々しいエネルギッシュな音を聴くことができます。
もう一つジャズを聴くのにおすすめなのが TheJazzGrove.com というインターネットラジオの放送局です。この局では厳選された心地よいジャズを有線放送のようにずっと聞くことができます。この局を知ってからは仕事中ずっと聴くようになりました。数あるジャズの専門局の中ではセンスがよくて安定して受信できるので特にお薦めです。
自分にとってのジャズの魅力はいろいろあります。楽譜に縛られず自由にインプロヴァイズされる演奏スタイル、縦方向に4和音以上が積み重なってそれが時間方向に絶妙に変化してゆく心地よさ、個々のプレイヤーによるソロ演奏、そして何よりもアコースティックなサウンドがメインであることです。ピアノトリオで言えば、ウッドベースのソロ演奏になったときなどに特にアコースティック感が際立ちます。電気楽器でもアーチトップギターやハモンドオルガンはアコースティックな響きを残しているところが好きです。これらの電気楽器にアコースティックな響きを感じる理由は、音のアタックの瞬間(例えばアーチトップギターの場合ならピックで弾いた瞬間)の波形に大きな特徴があるのではないかと個人的には考えています。
楽器を演奏する人は、最終的にはジャズの魅力にはまる人が多いように思います。逆に、ジャズを聴いていると自分でも演奏してみたくなることが(できないとわかっていても)多々あります。演奏に感動する→自分もできるようになりたい、という単純なロジックです。自分の場合は、最初はピアノが弾きたくなり、次に弾きたくなったのはウッドベースでした。ウッドベースの音が好き過ぎて、その勢いで買ってしまいそうでしたが、今から思うと買ってもすぐに諦めただろうし、共演者がいないとつまらないし、保管場所にも困るので買わなくてよかったと思います。結婚してからはヤマハのクラビノーバ(ピアノに近い打鍵感も感じられる電子ピアノ)を妻の仕事のために買って、自分も好きな曲の最初の部分だけをよく弾いていました。そして次に好きになったのは金管楽器で、ずっとサクソフォンが欲しかったところに手頃なヴェノーヴァ(Venova)の登場です。大きさ的にはソプラノサックスに近いその楽器を、ついに先日買ってしまいました。

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ヤマハが販売しているこのヴェノーヴァは、サックスとほぼ同じリードのマウスピースがあり、サックスを吹くことの難しさを体験できます。そしてその難しさを克服する楽しさも体験もできます。そういう意味ではとても楽器らしい楽器です。価格を約1万円に抑えるためにとてもよく考えられていて、サックスのような複雑なパーツをできるだけ減らすために、リコーダーのように指で直接穴をふさぐ構造になっています。ただ、そのままだと指が届かないので、指の位置に合わせて管の方をクネクネと蛇行させた形状になっています。それでも下の方の穴には指が直接届かないので、サクソフォンのようなキイが付いています。そしてできるだけサクソフォンらしい低い音が出るように、管が分岐した形状になっています。
サクソフォンを吹いたことがない自分が最初に音を出すことができたときの印象は、びっくりするくらい大きな音が出ました。この音の大きさも分岐管の効果だと思います。上達すると音量のコントロールもできるようになります。最初は力任せに吹かないと音が出ないので荒々しい大きな音しか出せなかったのですが、慣れるに従って柔らかく優しい、小さな音も出るようにコントロールできるようになりました。特に低い音を鳴らした時に、口元で管が共鳴するのを感じるのはとても気持ちのいいものです。リードを少し固めのもの(ソプラノサックス用)に変更するだけでも音の出しやすさがずいぶん違います。
サクソフォンの経験のない人が買ってすぐに鳴らせる楽器ではなく、サクソフォンを吹いてみたい人がお手軽に経験することができる楽器です。指使いはサクソフォンよりもリコーダーに近いのですが、吹き心地と音の出方はサクソフォンに近いのだと思います。吹いたときの「吹き応え」というものがリコーダーとは違います。リコーダーには悪いのですが、リコーダーの方は「のれんに腕押し」的な、吹き応えがないところが違うんです。ヴェノーヴァは音色のコントロールや音量のコントロールができるところが楽しい楽器です。小さいのでいつもデスクトップに置いておいて、気分転換に楽しめます。
ヴェノーヴァは、もしも無人島に行くなら持って行きたいアイテムの一つです。電気などのエネルギーは必要としないし、小さいので荷物にならないし、何よりも周りに迷惑をかけずに思いきり大きな音で吹くことができる無人島には最適です。それに、プラスチック製なので潮風にあたって錆びることもありません。

 

 

 

 

 

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